翻訳に不備がある場合は,コメントにてお知らせしていただければ幸いです。
最新版のownCloud 3 の記事はこちらです
是非合わせてお読みください
ownCloud は,いくつかの独自の Web サービスの代替となるフリーソフトウェアであり,現在のファイル管理 (ファイル共有のビルドイン),ミュージックストリーミング,カレンダー,連絡先などが含まれます (すべてあなたのコンピュータもしくはサーバで動きます)。是非合わせてお読みください
ownCloud2 は,数日前にリリースされ,多くのクールな新機能が搭載されています。
- WebDAV は,Nautilus や Dolphin といったファイルマネージャや,(サードパーティのアプリを使って) iOS や Android を介してファイルにアクセスできます
- ワンクリックで共有
- カレンダーや連絡先は,Thunderbird,Kontact,そして Evolution で接続できます
- ミュージックストリーミング (Ampache サーバを介します)
ownCloud2 には,新しい外観が付属しています。
こちらはそのスクリーンショットです。
ファイル共有
ownCloud - ミュージック
カレンダー
ownCloud アプリケーション (プラグイン)
ミニレビュー
ownCloud の最高なことは,どんなデバイスからでも自分のファイル (ミュージック,ピクチャ,その他) を,いつでも全て保有できることです。そして,あなたのコンピュータ/サーバの全てのスペースを使用できます。
ミュージックストリーミングもまた,とても便利な特徴の一つです。
あなたは基本的に, Google Music サーバをGoogle からの制限なしで利用しています。
例えば,Tomahawkや,Banshee (拡張機能 "banshee-extension-ampache" を介する必要あり),その他すべてのミュージックプレイヤーで利用できます。
唯一の欠点は,インターフェイスがモバイル向けになっていない点で, download,share といったリンクはマウスオーバーで表示され,これらの機能は,Android などの一部のブラウザでは動作しません。
しかし,いくつかの WebDAV の Android クライアントがあり,Firefox などの多くのブラウザでは動作しますので,大きな問題にはなりません。
しかし,モバイル向けなインターフェイスを持つことはいいことです。
ownCloud をテストしながら遭遇したほかの欠点は,大量のファイルを含むフォルダ (私のように全ての写真を保存しているフォルダ) へのアクセスが遅いといったことです。
しかし,これは私のコンピュータの構成によるものかもしれません。
また,ownCloud は現在,暗号化,バージョン管理やデスクトップ同期などの機能はありません。
しかし,これらの機能を使う方法は他にあります。
それらは既に開発中です。
- オンラインテキストエディタ
- タスクマネージャ
- 暗号化
- デスクトップ同期クライアント
- Android や WebOS のアプリケーション
バージョン管理,リカバリ及び他のサービスへの接続も計画されています。
どなたでも,ownCloud 用に独自のアプリケーションを作成できます。
ownCloud2 を試す
ownCloud を試したい場合は,インストールする前にhttp://demo.owncloud.org/をご覧ください。
ownCloud2 をインストールする
最新の ownCloud2 は,Ubuntu 公式リポジトリでは利用できませんので,手動でインストールする必要があります。- ownCloud2 の依存関係をインストールします
- ownCloud2 をダウンロードし, /var/www/ にコピーします
- パーミッションの設定をする
- Apache の再起動
- ブラウザで,http://localhost/owncloud を開きます。
"データベースドライバ (SQlite もしくは MySQL) がインストールされていません" などのエラーメッセージが表示された場合,コンピュータ再起動すれば,エラーが表示されなくなるはずです。
Gnome Terminal:~$
sudo apt-get install apache2 php5 php-pear php-xml-parser php5-sqlite php5-json sqlite php5-mysql mp3info curl libcurl3 libcurl3-dev php5-curl zip
Gnome Terminal:~$
wget http://owncloud.org/releases/owncloud-2.tar.bz2
tar -xvf owncloud-2.tar.bz2
sudo mv owncloud /var/www/owncloud
Gnome Terminal:~$
sudo chown -R www-data:www-data /var/www/owncloud
Gnome Terminal:~$
sudo /etc/init.d/apache2 restart
http://localhost/owncloud に戻って,新しい管理者名と,パスワードを入力したら,完了です。
これらの指示は,ownCloud の ウェブサイトで,Arch Linux,openSuse,Fedora, CentOS,Gentoo,Mac,Windows へのインストール手順を見つけることができます。
これらの手順は,Ubuntu のためなので多少異なります
例えば,唯一の php5-spite だけをインストールしようとし,"データベースドライバ (SQlite もしくは MySQL) がインストールされていません" などのエラーメッセージが表示された場合,php5-mysql もインストールすろことで修復できます。
Nautilus を使って ownCloud に接続する (WebDAV)
Nautilus で,ファイル > サーバーへ接続
"種類" のドロップダウンリストで,"WebDAV(HTTP)" を選択します。そして,
- "サーバー名" に,"ip/owncloud" を入力します (ip には,ownCloud がインストールされているコンピュータの IP アドレス,ownCloud を同じコンピュータにインストールしている場合は,"localhost" を代わりに入力してください)。
- "フォルダー" には,"/files/webdav.php" を使います。
そして,"ユーザー名" と "パスワード" を入力し,これで完了です。
WebDAV を高度に使用する場合は,次の URL を参照してください。
http://owncloud.org/use/webdav/
最大許容ファイルサイズを増やす
デフォルトでは,ownCloud には 2MB 以下のファイルしかアップロードできません。これを変更するには,/etc/php5/apache2/php.ini を編集する必要があります。
Gnome Terminal:~$
gksu gedit /etc/php5/apache2/php.ini
このファイルの,次のワードを検索してください。
upload_max_filesize
post_max_size
これらを任意の値に変更します。
ファイルを保存したら,Apache を再起動してください。
Gnome Terminal:~$
sudo /etc/init.d/apache2 restart